2007年3月11日日曜日

中村君が卒業します

先週金曜日2007年3月9日が中村君のCOGにおける仕事納めでした。

3年前、彼が卒論研究生として来た年、COGでは初の新入生面接を行いました。その時きちんと挨拶をしなかったことで注意を受け、ドアから入るところからやり直させられたチャラい兄ちゃんが、もう一人前に修士です。毎日顔を見ていると、たいして成長してないような気がするのに、こうやって3年前を思い返すと、全く別人のようなのが不思議です。

先輩と組んでファイバー型のSD-OCT装置を作ったのが4年生、その後の修士コースでは遠藤君のあとを継いでラインフィールドSD-OCTの開発を行いました。遠藤君のあとを継いだとはいうものの、実際には中村君が組み替えた全く新しいシステムです。まず、設計をして、仮組みをして、最初の画像を取得して。で、その画像が汚かったことから彼の解析人生が始まりました。

ラインフィールドSD-OCTではどうして画像が汚くなるのか、コヒーレントクロストークの解析に始まり、COGでは誰も技術をもっていなかった系の収差解析にもどっぷりでした。本を読んだり(勝手に)勉強会に参加したりして独力で勉強していきました。そして、彼なりに出した結論は彼の修士論文と、そして先日投稿した論文“High-speed 3D human retinal imaging by line-field spectral domain optical coherence tomography”にまとめられています。

系の解析が終了し、ここから系の改良!と、いうところで卒業なところが惜しまれます。でも、ここで仕事をかえるのもいいかもしれません。中村君は4月からはブラザーで向上をつづけていくようです。

修士論文も投稿論文も終わり、仕事の引継ぎも終わり、あと数日で仕事納めというときに、「まだ理解し切れてないところがあるので」といってコンフォーカル検眼鏡の論文を読んでいる、そういう向上心が印象的でした。

3年間、立派にやっていたと思います。中村佳史に敬意!!!そして、願わくは、またもう一度いっしょに働けることを。君と働く事は、僕自身の向上心を刺激します。

Joschi

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