2007年3月13日火曜日

お風呂にゆっくりつかるには

床屋とお風呂ってのは、いいもんですね。どんなに忙しくても強制的にのんびりさせられます。どんなに仕事がたまっていても、だまって髪を切ってもらう、ぽちゃんとお湯につかる、というような。床屋で顔をあたってもらう時のあったかい泡が最高です。お風呂にひょっこり入ってくる飼い猫の鼻にお湯をつけて遊ぶのも楽しいですね。

こんなのんびりなのですが、さすがに毎日となると退屈してきます。床屋はいいのです。多くて月に一回ですから。でも、お風呂は毎日です。なんとなく飽きてくるのです。そのうち烏の行水になってきます。昔はそれでもよかったのです。若い頃は。でも、30過ぎるとだめですね。それでは疲れがとれないのです。

つまりまあ、何が言いたいのかというと、「飽きずに、毎日、のんびりお風呂につかるコツ」というようなものがいるのではないかと、そう思うわけです。そして、実際いろいろやってみているわけです。

最初に、マンガを読むってのをやってみました。まあ、普通にいい感じです。頭も使わなくていいし、水に濡れたら捨てればいいわけです。でも、なんとなく、物足りないのですね。一日二日ならいいのです。でも、毎日となると。読み終わった後に、そこはかとなく時間を無駄にした感がただようのです。なにより、毎日風呂でマンガを熟読する32歳(独身)というのはいただけません。

次に、雑誌を読むってのをやってみました。PC系の情報誌とかですね。これは結構快適です。いいかんじで頭使わずに読めるわりに、時間を無駄にした感もありません。でも、問題があるのです。雑誌、湯気でへにょへにょになるのですね。別にしょうもない雑誌ならいいのです。でも、風呂で読んでいる雑誌に限って、「お、いいね。これ、とっとこ」というような事が書いてあるのです。無念です。

そこで、次に、週刊誌である Science を読むことにしました。週刊誌ですから、次から次へと届きますし、湯気でへにょへにょになっても、面白い記事はネットでPDFがダウンロードできます。完璧です。非の打ちようがありません。……。ところが、これにも一つ問題があったのです。専門用語がわからないんですね。英語の。自分の仕事の分野に近ければ辞書なしでよめます。でも、専門からはずれるとダメですね。基本的に geek な安野は、子供がすきそうな科学ねた、結構好きなのです。地学、考古学、宇宙、そういうやつ。
でも、英語だとわからんのです。辞書なしでは。そして、いくら豪気をめざす安野でも、電子辞書を風呂場に持ち込むほどの勇気はありませ。高いですし。

で、最終的に行き当たったのが、「論文」です。風呂場で読むのです。自分の専門のを選べば辞書もいりません。長さも、レター論文ぐらいのをえらべばいいのです。烏でもなく、のぼせず、ほっこりぐらいの時間お風呂につかれます。

唯一の問題は論文の水濡れをどうするか、でした。まあ、PDFを印刷するわけですから、濡れれば捨てればいいのです。でも、読んでる間によれよれになるのはこまります。結局これはクリアーファイルで解決しました。よく、百均とかで売ってる、透明ポケットのたくさんついたファイルです。ここにプリンタで印刷した論文を入れるのです。あとは、上からお湯をかけないように注意するだけです。ポケットの上はあいてますが、下は密封されてますから、多少お風呂につかってしまっても OK です。

これを思いついてからお毎日汗をかくまでほっこり風呂につかれるようになりました。しかも、時間を無駄にした感ゼロです。ただし、一つ忘れてはいけないことがあります。風呂上りにはファイルの全部のページをきちんと乾いたタオルで拭いておくこと。翌日ファイルが臭くなります。

Joschi

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